長崎年表冩眞舘 其之壱

長 崎 縣 廰

1911年(明治44)5月25日。外浦町に本館、県会議事院ともに3階建の3代目の長崎県庁新庁舎と県会議事院が落成しました。
ルネッサンス様式の鉄骨石壁で、屋根は銅板葺き。風格のある重厚で壮麗を極めた純英国式建築です。設計は山田七五郎。
敷地面積2630坪、総面積1670坪(約5511平方米)。工費は55万7500円。
本館は3階建、建面積607.16坪(1839.7平方米)、延面積1831.49坪(5519平方米)
県会議事院は2階建、本館と同じ建築様式で建面積337.72坪(719平方米)、延面積475.44坪(1438平方米)
ちなみに1914年(大正3)12月25日に落成した、長崎市役所庁舎も山田七五郎の設計です。
あまり見かけない写真です。県庁正面ではなく裏側、現江戸町公園方向からの撮影と思われます。



「長崎市地番入分割圖」(オリジナル)所蔵/藤城かおる
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1911年(明治44)5月15日、新庁舎の落成式が盛大に挙行され、16日から3日間、一般に観覧しました。
物産、史料、衛生の各博覧会が開かれました。九州各県はもとより全国各地から多数の人々が参観、見学のために列席。
新庁舎の正面入口付近。落成式の模様です。



長崎県市町村自治振興会「自治ながさき20年の断層」より
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県庁庁舎1代目、2代目


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