長崎年表冩眞舘 其之弐

長 崎 市 役 所

1914年(大正3)12月25日、鉄筋コンクリート2階建の長崎市役所庁舎が落成しました。中央には高い望楼がそびえます。
外側は赤い煉瓦が貼られ、一見は煉瓦作りのようにも見える洒落たデザイン。設計は山田七五郎です。
本館は387坪2合7勺(約1278平方米)、工費は9万5322円65銭。
右へ行くと勝山町、馬町と続き、その先を左へ折れれば諏訪神社への参道となります。
ちなみに1911年(明治44)4月25日に落成した、長崎県庁新庁舎も山田七五郎の設計です。



「長崎市地番入分割圖」(オリジナル)所蔵/藤城かおる
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市役所を上空から眺める珍しい写真です。
左下で斜めに走る道路の左奥が県庁、下は諏訪神社方面となります。
右上で斜めに走る道路の上奥が長崎駅、右へ行くと桜町立体交差へつながります。
写真の撮影は、1954年(昭和29)3月26日の桜町の立体交差完成から、
1958年(昭和33)3月29日に庁舎が火事で焼失するまでの、4年の間となります。



長崎文献社「ながさき浪漫」(ながさき浪漫会/編)より


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