長 崎 港 驛
1930年(昭和5)3月19日、長崎駅から出島岸壁に至る臨港鉄道(1.1粁)が開通し長崎港駅が開業。
旅客、手小荷物と旅客の随時手小荷物の取扱を開始。日華連絡船と連結します。
日華連絡船の長崎入港日には、接続して上り急行列車が長崎駅から出発、
急行列車は関門航路を介して下関から上り急行「富士」に連絡。上海〜東京の所要時間は54時間25分です。
1943年(昭和18)10月30日には、「長崎丸」に続く「上海丸」の沈没により、航路が途絶え駅の役目が終わります。
営業輸送が終わった臨海鉄道ですが、戦後、さらに路線は延びました。
1949年(昭和24)10月15日、長崎港駅から大浦川まで692米の臨港線延長敷設工事が完成します。
長崎港駅で開通式が挙行されますが、これはたぶん旅客扱いではなく、貨物扱いの路線だと思われます。
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写真の右奥、駅越しの岸壁には日華連絡船が接岸しています。
絵はがき(複製)所蔵/藤城かおる
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長崎駅から長崎港駅までの間、どのあたりだか未確認です。
車止があり、長崎港駅の奥のような感じもしますが、そのまた奥に港駅があるような気もします。
長崎文献社「ながさき浪漫」(ながさき浪漫会/編)より
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長崎港駅駅前です。大八車や人力車が停まっています。右側には連絡船の煙突が見えます。
長崎文献社「アルバム・長崎百年」(永島正一/監修)より
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列車の奥に見える駅舎が、上の写真の駅前のようにも感じられます。
ということは、駅前にすぐ列車が停車していることになります。
駅舎の奥に連絡船の煙突が見えます。
長崎文献社「アルバム長崎百年〜戦中・戦後編」(嘉村國男/監修)より
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昭和30年代の長崎港駅のホームです。
ホームは、現在の出島ワーフ前の通りをまたいだ向かいの駐車場辺りにあったようです。
写真提供/長崎市歴史民俗資料館
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1968年(昭和43)3月21日頃、中島川に架かる鉄橋を渡る蒸気機関車です。
9600型59679号機の単機走行のようです。現在の出島ワーフ側からの撮影と思われます。
後方確認に3人を要しています。いや、もしかしたらこちらに向かってきているのかもしれません。
撮影/JUNSHI KUWAHARA
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「長崎港駅」の名前は連絡船の復活を期待し残っていました。
しかしながら1982年(昭和57)11月14日に廃止となります。
以降は貨物列車が魚類運搬などのために、ときたま走る程度でした。
そして1985年(昭和60)3月、ついに線路が撤去されます。
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