―――――――――――――番外編(8)―――――――――――
橋の部位名称
眼鏡橋の各部分の名称です
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親柱と控柱
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橋の欄干
(橋の縁にある落下防止用の手すり)
の端にある柱です。
一般的に親柱と呼ばれていますが、川側に立つ柱を
親柱
、陸側に立つ柱を
控柱
といいます。
親柱は欄干の端に立つ太い柱のことです。
対して控柱は親柱に添えて立つ補強用の小柱のこと。助柱、袖柱ともいいます。
橋名は親柱に彫られることが多いようですが、
眼鏡橋の場合、漢字は左岸下流側の控柱に、
変体仮名は右岸上流側の親柱に彫られています。
右岸上流側(左)と右岸下流側(右)です。柱の間には束石(つかいし)があります。
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左岸下流側(左)と左岸上流側(右)です。柱の間隔が違います。
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擬宝珠
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4本の親柱と4本の控柱、それぞれすべてに
擬宝珠
をのせています。
擬宝珠は「ぎぼし」「ぎぼうしゅ」「ぎぼうし」。
欄干などの柱の上端につける宝珠形の装飾です。
擬宝珠を設けた親柱や頭幅柱、控柱、袖柱などを擬宝珠柱ともいいます。
同じひとつの橋なのに、いろんな形の擬宝珠があります。
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右岸上流側の控柱(左)と親柱(右・橋名が変体仮名で描かれています)です。
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右岸下流側の控柱(左)と親柱(右)です。
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左岸上流側の親柱(左)と控柱(右)です。
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左岸下流側の親柱(左)と控柱(右・橋名が漢字で描かれています)です。
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手摺・欄干
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手すりの部分で、人が落ちないように束柱の上に載せる長い石。
束柱を固定する役目もかねています。
笠石ともいうようですが、塀や手すりの上部に載せる石を笠石といい、違いが分かりません。
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上流側の手摺を左岸から(左)見ています。同じく上流側の手摺を右岸から(右)見ています。
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ところどころ傷つきはがれたり、石と石の間が空(す)いて向こうが見えたりしています。
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束柱(つかばしら)
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手摺の下に立つ柱で間柱ともいいます。
建築では、建物の目方を地盤に伝えるため床下に一定の間隔で束石を設けます。
眼鏡橋の場合、上流側に12個、下流側に13個あります。なぜか数が違います。
束石を装飾する繰形模様(凹型の輪郭を持つ曲線模様)が、かなり磨耗しています。
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上流側の束柱を左岸から(左)見ています。同じく上流側の束柱を右岸から(右)見ています。
上流側の12個の束石のうち、両岸の親柱のあいだで自立しているのが9個。
親柱にくっついているのが2個(半分のみ)。そして右岸親柱と控柱の間に1個あります。
右岸の控柱と親柱の間の束石から左岸の親柱につく束石まで→
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下流側の13個の束石のうち、両岸の親柱のあいだで自立しているのが10個。
親柱にくっついているのが2個(半分のみ)。そして右岸親柱と控柱の間に1個あります。
左岸の親柱につく束石から右岸の親柱と控柱の間の束石まで→
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地覆(ぢふく)
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手すりの真下に、地面の押えに敷く長い石で、束柱を固定する役目もかねています。
橋からモノが落ちないように一段高くなっており、縁石ともいいます。
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上流側の地覆を左岸から(左)見ています。同じく上流側の地覆を右岸から(右)見ています。
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高欄(こうらん)
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親柱、手摺、束柱、地覆をまとめていう総称です。勾欄とも書きます。
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橋中央付近、下流側の手摺、束柱、地覆です。
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橋中央付近、上流側の手摺、束柱、地覆です。
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輪石(わいし)
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アーチを構成するうえで、橋を支える最も大事な石。橋の下部、半円形を構成します。
アーチ石(arch stone)、拱環石(こうかんせき)、リング石、迫石(せりいし)とも。
眼鏡橋の場合は、右岸左岸ともに29列。
一列に3ないし4個、まれに5個の断面下端の狭い楔形石を放射状に積みます。
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左岸側
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
右岸側
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要石(かなめいし)
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アーチの最高部にある輪石。アーチの最後を締めくくる重要な石となります。
楔石(くさびいし)、拱頂石(こうちょうせき)、冠頂石(かんちょうせき)、
キーストーン(keystone)とも。
29列の輪石があり端から数えて15列目が要石となります。
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右岸上流側
○○○○○○○○○○○○○○○○
右岸下流側
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左岸下流側
○○○○○○○○○○○○○○○○
左岸上流側
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水割工
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眼鏡を2つに分けることになる橋中央部に建つ橋脚で、水制工、鼻柱とも。
水の流れをアーチ下へ分け、壁に当たる水圧を和らげて壁石をまもります。
眼鏡橋の場合、橋桁芯と11度ほどのズレをもちます。
下流側は南を向いているため壇の上には雑草が生えています。
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上流側正面
○○○○○○○○○○○○○
下流側正面
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上流側上から
○○○○○○○○○○○○○
下流側上から
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右岸上流側→右岸下流側
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
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左岸下流側→左岸上流側
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
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ひとつの部位にもかかわらず、資料によってたくさんの呼び方がある場合があります。
勉強不足で間違った説明をしている箇所があるかもしれません。ご指導をお願いいたします。
―参 考―
「重要文化財 眼鏡橋保存修理工事報告書」(S59.3)
「中島川遠目鏡」(長崎文献社・S52.8)他
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