8月29日、深夜 長崎駅にて
「福山★夏の大創業祭 稲佐山」終了後
8月29日、30日と2日にわたって、
「福山☆夏の大創業祭 稲佐山」が開催されました。
場所は稲佐山公園の野外ステージ。
その第1日目の夜、長崎駅に行きました。
駅構内はいつもの様相とまるで違います。
たくさんの人でごったがえしています。
そのほとんどが、若い女性客でした。
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駅改札口前にある広場、通称・かもめ広場は人であふれています。
「かもめスタジオ」下のボートには、
メッセージがたくさん寄せられていました。
たくさんのメッセージのなかに、本人の直筆サインがありました
直筆サインといっしょに記念撮影をしようと列をつくります
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で、今回、長崎駅にきた目的。
なんとなんと、最終の博多行き特急がでたあと、
さらに臨時特急が2本も増発されるというのです。
真夜中に長崎を発つ特急……
寝台特急が廃止されて以来、めったにないことです。
入場券を買いました。でもすぐには入りません。
「いまから駅構内に2時間以上入ることになるけど、
ふつうに自動改札を通っていいんでしょうか?」
改札を通る前、駅員さんになんとなく確認しました。
すると「自動改札での入場は2時間までが限度で、
それ以上だと機械に支障をきたすから、こちらを通って下さい」
駅員さんに促されるまま、改札端にある窓口で、
入場券を提示、捺印してもらいました。
よくよく入場券を見ると、券左側に「21.-8.29」、
右側に「4620 20:59」とあり
「旅客車内に立ち入ることはできません
発売時刻から2時間以内1回限り有効」とありました。
改札口上には「おかえりなさい。福山雅治さん。」の文字
2番線脇の通路には、たくさんの大型ポスターが
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かもめ広場や駅構内には、いたる所に「音返し!!」ののぼりが。
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長崎駅改札口上の発車案内板には、
こんど、次、その次と、長崎駅発の3本の列車が順ぐりに表示されます。
臨時特急『コンサートかもめ』の文字があらわれるのは、
21時53分発の竹松行き臨時列車が発車した直後のはず。
でも、実際に表示されたのは『特急ハイパーかもめ』でした。
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(※1)
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通常運行の代わり映えのない名称です。
まったくもって拍子抜け。
「せっかくの特別な日の、特別な列車になのに、でも仕方ないのかな」
心のなかで叫びました。
改札口寄り特急の最後尾から先頭に向けてホームを歩きました。
車内はかなりの混みようです。
車両出入口脇の行先表示幕も「特急かもめ/博多」のみ。
あっ気ない感じです。
ホームの端までいき、改札口へ戻りました。
そして何気なく改札口上の発車案内板に目をやると、
いつのまにやら、そこには『特急コンサートかもめ』の文字が!
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(※2)
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「やれば出来るんじゃん」。心のなかでつぶやきました。
もしかして、思いが通じたのでしょうか。
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次の臨時特急は23時発の『かもめ94号』。博多着は深夜0時56分です。
『コンサートかもめ』のような、特別な名称ではありません。
名称がふつう過ぎるのなら、なにか別な特徴を探そうと……。
3番線に回送電車が入線してきました。折り返し『かもめ94号』になる車両です。
暗いなか、ふたつの赤いテールライトが光ります。でも、なにか違います。
ふだんの「白いかもめ」でも「ハイパーサルーン」でもありません。
近づく車両をよくよく見ると『リレーつばめ』で使用している車両でした。
『リレーつばめ』は、山陽新幹線の博多と九州新幹線の新八代を結ぶリレー特急です。
車両の横には横文字で「Relay tsubame」、そしてツバメのエンブレムが施されています。
完全に専用車両で、めったにお目にかかることはできません。
この日のため特別に長崎にやってきたのでしょうか。なんとも粋なはからいです。
ひとり感慨にふけっていたら、いつのまにか23時をまわっていました。
駅の放送に耳をかたむけると
「コンサートの混雑の影響により、発車が20分ほど遅れる見込みです」。
その通り、長崎を発ったのは23時20分でした。
ちなみに2日目の30日に長崎駅を発ったのは、5分遅れの23時05分だったそうです。
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『かもめ94号』がホームに入ってきた22時45分をまわったころ。
ひとりの男子中学生が目にとまりました。
カメラを片手に特急のまわりを走りまわっています。
もしかして「鉄チャン」。見るからに「鉄チャン」。
『かもめ94号』……そう『リレーつばめ』の車両です。
長崎駅に『リレーつばめ』がくること自体、珍しいわけで
たぶん、どこかで情報を仕入れ、
両親を説き伏せて駅にやってきたのでしょうか。
むかしの自分を垣間見ました。
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23時10分くらいでしょうか。
『かもめ94号』に乗り込もうとしたお客さんが
小わきに抱えていたパンフレットを、
車両とホームの隙間に落としてしまいました。
とても記念になる貴重なパンフレットです。
お客さんは、あたふたしています。
駅員さんが近づいてきました。
お客さんとふたこと、みこと交わします。
別の駅員さんが走ってきました。
手にはマジックハンドを持っています。
駅員さんはホーム下を、マジックハンドでゴソゴソしはじめました。
落としたお客さんは、心配そうにのぞき込んでいます。
駅員さんがマジックハンドを引き上げます。
その先には落としたパンフレットがはさまっていました。
無事、お客さんの手に戻りました。満面の笑みです。
お客さんは駅員さんにお礼をいうと、車内に消えていきました。
真夜中の長崎駅、ちょっとしたヒトコマでした。
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この日、かなりの数のお客さんで、ごった返していましたが
駅員さんも増員され、たえまない対応に追われていました。
駅構内の放送もすぐの言い直しがあったり、情報が錯綜していたようです。
上の方にある写真(※1)と(※2)の間、22時05分の撮影です
22時25分発の次は、22時40分発、長与行き臨時普通列車のはず
さらに『特急 か94号』は略しすぎではないでしょうか
22時45分。係員が互いに情報を確認しあいます
女性係員はあわただしく事務所からでてきました
事務所ではマイクを通して案内をしています
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最終の特急『かもめ94号』が博多へ向けて出発したあとも、
まだ普通列車が2本ほどあったようです。
でも、見送らずに改札をでました。
改札の窓口では「記念に」と入場券を頂戴しました。
この入場券は後日、紛失してしまいましたが、
データだけは残りました。
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23時23分、真夜中のかもめ広場です。
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メッセージボート前に集まる若い女性の
たえまない長い列を横目に帰途につきました。