堂々としていたり、隠れていたり、
自己主張していたり、擬態化していたり、
寄りかかっていたり、起立していたり、
いろんな表情をみせる「非常階段」。
「非常階段」は建物があってのものです。

「非常階段」…。
ちょっと疑問に思って辞書で探ってみました。
すると【非常階段】としての掲載はなく、
【非常】と【階段】が分かれており
とりあえず【非常】を調べてみました。
すると、とてつもない感じなのです。

普通でない
普段とちがう
通常とちがう
平常とちがう
異常
常でない
はなはだしい
ふつうの程度をこえている


なんとまぁ…!

で、この言葉に階段をつけると…。


普通でない階段
普段とちがう階段
通常とちがう階段
平常とちがう階段
異常階段
常でない階段
はなはだしい階段
ふつうの程度をこえている階段


と、言葉としてヘンになってしまうのです。
いったいぜんたい、どんな階段なのでしょうか?

…ではなくて。

ふだん使うとき「非常階段」と略さずに
「非常用の階段」とか「非常時に使う階段」とかにすれば

普通でないときに使う階段
普段とちがうときに使う階段
通常とちがうときに使う階段
平常とちがうときに使う階段
異常なときに使う階段
常でないときに使う階段
はなはだしいときに使う階段
ふつうの程度をこえているときに使う階段

となるのです。








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