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バーを営むユダヤ人コンドレーキが施主となり、1893年（明治26）９月３日にユダヤ教会堂が建ちます。
ハスケル・ゴールデンベルグが、ジークムント・レスナーやナフタリー、エスコン等数人の協力を得ます。
場所は梅香崎海岸沿いから１本なか、橋を渡ってすぐ右側の梅ケ崎11番地。煉瓦造り平屋建てです。
入口左側の煉瓦にはローマ字で「イスラエル」と刻まれた真鍮板がはめ込まれています。
また右側の柱には小さな白い金属片が打ち付けてあり、
礼拝に来たユダヤ人は必ず金属片に指を触れ、その指にキスをしてなかに入ります。
第１次世界大戦の際には敵国財産として没収され、荒れたままとなります。
のち、建物様式が珍しく歴史的価値があるとして、市内一部有志の間で保存が浮上し民間に払下げられます。
しかしながら、1945年（昭和20）７月に解体されてしまいます。
長崎文献社「アルバム・長崎百年」（嘉村國男／監修）より