佐世保鎮守府
西海鎮守府が佐世保に決定する前の戸数はわずか800、人口3700ほどの農漁村でした。
1886年(明治19)、佐世保に決定すると村民は狂喜します。
1887年(明治20)に建設工事が始まり、全国各地から人夫が集まり商人が殺到。
佐世保は、人口が一挙に倍増し新興の活気がみなぎります。
そして1889年(明治22)7月、佐世保鎮守府が開庁。初代鎮守府司令長官には赤松則村中将が任命されます。
佐世保市民は、県知事の名を知らなくても、鎮守府司令長官の名は知っていたそうです。
建物は煉瓦造り2階建で、外観のもつ威圧感、権威感に考慮が払われたようです。
郷土出版社「目で見る佐世保の100年」(筒井隆義/監修)より