茂 木 ホ テ ル
稲佐お栄こと道永栄が、旧茂木村に建つホテルを譲り受け経営をはじめるのは、1905年(明治38)のことです。
ホテルは木造2階建、寄棟造で旧茂木の庄屋屋敷跡に建っていました。
そして翌年の1月、道永栄は木造2階建の洋風建築ホテルに改築します。
洋風ホテルと和風旅館をかね備え、橘湾を望む松林の中にあり、
長崎と雲仙を行き来する旅行者は、よく、この茂木ホテルに逗留したといわれています。
1924年(大正13)、道永栄が経営から退きます。
かわって1928年(昭和3)には、砂田三次郎が借用し茂木ビーチホテルと改称して経営をはじめます。
絵はがき(オリジナル)所蔵/藤城かおる
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