其之弐拾捌
平成の大合併 長崎の場合【1】
2006年(平成18)5月2日


2004年(平成16)3月1日から始まった長崎県内の平成の大合併が、一段落しました。
合併したことによって、かなりの町役場、村役場がなくなりました。
なくなったからといって、すべてが消えてなくなったわけではありません。
建物には違う名称がつき、違う役割のもとに続いています。
そこで面白いことに気がつきました。

長崎市に合併した7町の役場(香焼町、伊王島町、高島町、野母崎町、外海町、三和町、琴海町)
佐世保市に合併した4町の役場(吉井町、世知原町、小佐々町、宇久町)
以上、11の役場は「行政センター」という名称に変わりました。

諫早市に合併した5町の役場(多良見町、森山町、飯盛町、高来町、小長井町)
島原市に合併した有明町役場
松浦市に合併した2町の役場(福島町、鷹島町)
平戸市に合併した3町の役場(生月町、田平町、大島町)
五島市(旧福江市)に合併した5町の役場(富江町、玉之浦町、三井楽町、岐宿町、奈留町)
以上、11の役場は「支所」という名称に変わりました。

また
雲仙市は旧吾妻町に市役所をおき合併。合併した他6町の役場
(国見町、瑞穂町、愛野町、千々石町、小浜町、南串山町)
南島原市は旧西有家に市役所をおき合併。合併した他7町の役場
(深江町、布津町、有家町、北有馬町、南有馬町、口之津町、加津佐町)
西海市は旧大瀬戸町に市役所をおき合併。合併した他4町の役場(西彼町、西海町、大島町、崎戸町)
壱岐市は旧郷ノ浦町に市役所をおき合併。合併した他3町の役場(勝本町、芦辺町、石田町)
新上五島町は旧上五島町に町役場をおき合併。合併した他4町の役場(若松町、新魚目町、有川町、奈良尾町)
対馬市は旧厳原町に市役所をおき合併。合併した他5町の役場(美津島町、豊玉町、峰町、上県町、上対馬町)
以上、29の役場は、それぞれの市役所、町役場の「支所」となりました。

ということで、
長崎市、佐世保市に合併した旧町は「行政センター」となり、
他の市と町に合併した旧町は「支所」となったのです。
はたしてこの違いは、なんなんでしょう。
たとえば、大きな市だから「行政センター」で、そうでないから「支所」とか…。
たぶん、ちゃんとした意味があってのことなのでしょうが、いまのところ把握しておりません。


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