其之肆
長崎の町【1】町名の由来
2003年(平成15)10月2日(木)


今回から数回に分けて、長崎の町名の歴史を記してみる。

2003年(平成15)01月14日現在、長崎市内には416の町がある。
そのすべての町名の由来を調べるには、かなり大変な作業になる。
町名の由来だけで、1冊の本ができるくらいだ。事実、そういう本もある。
ところで、この世に存在するあらゆるモノの名称には
ひとつ残らず、その謂われ、意味、理由、由来があるはず。
何もなく名前がつくことも、ごくごく稀にあるかもしれないが、
まず訳もなく名前がつくはずはない。
特に町名には、必ず何かしらあるはずだ。
長崎の、町名の由来をひも解いてみると
「従来の旧町(旧字、旧郷)の名に由来する」
……とだけしか記されていない町をよく見かける。
新しく名付けた町名が、以前からの旧町(旧字、旧郷)名のままだったら、
「従来の旧町(旧字、旧郷)の名に由来する」というのも、
ひとつの事実で、うなずけるかもしれない。
まあ当然というか当たり前のことである。それは分かる。
しかし本来の意味での町名の由来には、なっていないのではないだろうか。
そうしたら、その従来の旧町名などは、どのような理由でついたのか……という問題になる。
実際は、その元になる本来の由来こそが最も大事で、
誰も彼もが、いちばん知りたいところなのだ。
一体全体、どうなっているのだろうか?
もしかしたら、おおもとのハッキリした由来が分からないため、
ウヤムヤにしているのかもしれない……憶測だが。
そこで興味深い項目にわけて、長崎の町名の由来を考えてみる。


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